iphone バッテリー 本当にスナイパーがいたかはわからないが、両民族の根深い相互不信と当事者が抱く恐怖心をうかがわせた

「一緒に暮らせるはずなのに…」コソボで見た“不信”と“共生”独立宣言5周年を機にコソボを訪れた。北部の「分断の街」ミトロビツァでは、イバール川を隔てた北側にあるセルビア系住民の居住区に、アルバニア系住民は危険を恐れ立ち入らない。だが、北側に入ってみると意外な反応だった。

 当日は北側でデモ集会が行われ、アルバニア系の警官は「やめた方がいい」と助言してくれた。「写真だけ…」のつもりで川にかかる橋の北詰めに行くと、付近のセルビア系住民が手ぶりで集会場所を指す。「集会まで行け」と言っているのだ。周りにいたセルビア系警官も同じそぶり。「私らの意見も聞いてくれ」ということだ。

 取材を終えると、案内人のコソボのジャーナリストが橋の北詰めまで迎えにきていた。連絡せずに川を渡ったので心配したようだ。彼はアルバニア系の警官も連れており、「スナイパーが潜んでいることもあるんだよ」と忠告された。本当にスナイパーがいたかはわからないが、両民族の根深い相互不信と当事者が抱く恐怖心をうかがわせた。ただし、付記すべきエピソードもある。ジャーナリストが案内してくれたある街の市場では長年、両民族が一緒に商売している,~ 【特集】今、ここにある「バブル」~生かされぬ教訓と性。買い物中のセルビア系の老人は「北部のセルビア人も一緒に暮らせるはずなのに…」。共生への希望がないわけではない。(宮下日出男)【関連記事】 コソボ独立から5年 厳しい生活「祖国」発展、道半ば 「米にとって『盆栽』,背が低くて太った警官は市民の目に触れちゃダメ?」 独立問題に揺れるプエルトリコ なぜマリの紛争がアルジェリアに飛び火したのか 「伝説の島」めぐり中韓紛争 尖閣が寝た子起こす? 「尖閣略奪」のために中国が学ぶ31年前の紛争 衝撃 広島型原爆の30倍

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